個性って何?
結論を言うと、個性は他人からどう見えるかであって、環境が変われば変化するものだと思う。
個性とは、個体に特有の性質だ。
噛み砕いて言うと個人が持つ特徴的な性質のことだ。この「個人が持つ特徴的な性質」という言葉を一個ずつ分解して考えてみようと思う。
まず「個人」というのは他人がいて初めて成立する。他人がいないのに「個人」なんて概念は成立しない。
そして、「特徴的」とは何と比べて特徴的なのだろうか?それは他人と比べてだろう。
では、他人とはなんだ?少し詳しく言うと比べる対象の他人とは誰のことを指すのだろうか?
他人とは正確には自分以外の全人類のことだ。しかし、全人類の性質を認識した上で自分と比べることができるだろうか?それはほぼ不可能だろうし、自分の個性を考える上でそこまで膨大な範囲で考えている人はいないと思う。
重要なのは、自分が認識できる範囲の人と比べて特徴的かどうかだ。簡単に言うと身近な人と比べてどんな所が特徴的なのかだ。
そうであれば、自分の周りにいる人がどんな人達かで自分の特徴的な性質は変わってくる。言い換えると環境を変えれば個性も変わる。
例えば、日本の中学校では攻撃的な性格だとされる人も、ブラジルのスラム街では普通の人、もしくは大人しい人と捉えられるかもしれない。
また、高校の運動部では努力家だとされていた人も、プロの世界に入るとサボりがちな人とされるかもしれない。
結局、個性は「他人からどう見えるか」であって、揺るぎない何かがあるものではないと考える。