学校って何?
「勉強する場所」
「友達をつくる所」
そんな意見が多いのではないだろうか?
でも、勉強するのなら塾や家でだってできる。
友達をつくるのも習い事や地域の集まり、ネット上でもできる。
では、学校とはどんな所なのだろうか?塾やネット上には無い、学校にしかない部分を明確にしようと思う。特に日本の学校の特徴について調べてみた。
(1)1対多で教えている。1対1ではない。
メリットとしては一度に大勢に教えられる。逆に一人ひとりの習熟度に合わせて教えづらい。
(2)決められた集団で行動する。
結果として効率良く動く為に、時間を守ることを強制される。また、好きでもない人と一緒に過ごす。
(3)国全体に共通した内容を教えられる。それも決められたスピードと量を教えられる。
例えば、中学2年生の数学では連立方程式と一次関数、三角形、確率を教えるといった形だ。
学校にしかない特徴的な点は上記の3つではないかと思う。
では、これらにどんなメリットがあるのだろうか?
これは1980年代のものづくりの時代に求められた人材を育てることだと考える。
この時代はいかに安く、大量の製品を作るかが世界と競争する上で重要だった。
そんな状況ではどんな人が必要とされるだろうか?
それは集団の中で同じ様な作業を周りと合わせながらできる人だろう。そして、その様な状況では似通った知識を持っている事が重要だった。
なぜなら、仕事を教える上で同じ内容を伝えればよく、一人ひとりに合わせる必要がないからだ。
例えば、「中学を卒業した人は皆が大体こんな知識を持っているから、仕事をする上ではこれを教えればいい」と決めるられる。
これは人材育成において効率的だ。
上記の様にものづくりの時代では学校生活は役立った。
では、現代はどうだろうか?
産業の主流はものづくりからコンピュータやネットなどのサービスに移っている。
そんな中で求められるのは創造力を持った人だ。
実際に「もっと生徒の個性を伸ばすべきではないか」という意見から学校を変えようとする動きもある。
話が逸れたが、学校というのは会社や集団に馴染む方法・知識を学ぶ場所だと思う。