仲間外れはなぜ起きるのか?
昨日まで仲が良かった人達から、突然仲間外れにされることがある。
何で仲間外れにされるのだろうか?
どんな人が仲間外れにされるのだろうか?
集団に共通する点との違いを持った人は仲間外れにされる。
人と人との違いとは何だろうか?
全く同じ人はこの世には存在しない。顔立ち、性別、肌や目の色、生まれた国、宗教、血筋、年齢、住む場所、考え方など皆んな何かしら違う。
皆んな違うのにも関わらず、何かしらの共通点を見つけて仲間になることが出来る。例えば、出身国が同じ日本なら日本人という仲間になる。生まれた年が同じなら同級生という仲間になる。
この仲間意識は強力で、生まれた国が同じという理由で一緒になって命を懸けて殺人を行う事まである。これが戦争だ。ここまで悲惨な事は稀にしても、全く違う人間に対し共通点を見つけて仲間にできる。
この共通点を見つけて仲間にできるという事は、逆に言えば違う点を見つけて仲間以外(敵)にすることも出来る。
人は皆んな違うのだから、好きな様に分けて、仲間とそれ以外にすることができる。男と女、白人と黒人、北に住む者と南に住む者、優秀なゲルマン民族とユダヤ民族。
仲間とそれ以外の『違い』は『分ける』という行為によって生まれる。気を付けなければならないのは、『誰が』『どんな目的』で仲間とそれ以外の境界線を決めたのかだ。
そこを考えず言われるがままに誰が仲間で、誰が敵かを決めるのは危険だ。なぜなら自分の考えとは違う所で対立だけ煽らされて、『分ける』という行為を取った人の得になる様に動かされかねないからだ。
仲間とそれ以外を決める時は『境界線をどこで引けば良いのか?』『どんな目的でそこを境界線とするのか?』を考えなければならない。