ストレスは悪いもの?
実は、ストレスは悪いものではない。
「でも実際に、ストレスが原因でうつ病やパニック障害が発症する事例があるじゃないか。」
そういう意見があるのではないだろうか?
これはストレスが原因になっているのではない。
「ストレスは悪いものだ」という考え自体がストレスがかかった時に悪い影響を与えているのだ。
この論は心理学者のケリー・マクゴニカル氏が提唱している。Wikipediaにも載っているし、気になる人は調べてみてほしい。
大まかに説明すると、「ストレスは悪だ」と考えている人はストレスが重いと死亡率が高い。しかし、「ストレスは悪いものではない」と考えている人はストレスが重くても、死亡率は非常に低い。
また、別の例では「ストレスは悪いものだ」と考える人がストレスを受けると、心拍数の上昇や血管の収縮という悪い症状が起こった。それに対して、「ストレスは良いのものだ」と考える人がストレスを受けると、その様な悪い症状は見られなかった。
つまり、ストレスによる悪影響はストレスそのものよりも、「ストレスは悪だ」という考えに原因がある。
でも、個人的な意見ではストレスを回避することも大切だと思う。
ストレスは悪じゃないからといって、いじめやパワハラ、セクハラに耐える理由にはならないだろう。洗濯機を使えばいいものを手洗いに変えて、わざとストレスがかかる方法を取る必要は無いと思う。
大切なのは、ストレスがかかっている状態を「これは良くない状態だ。」とか「このままだとうつ病になってしまう。」と思い詰めないことだ。